親切の極み
つい最近、電車の中で、お年寄り(お爺さん)に席を譲っている若者を見た。
年の頃、20代前半だろうか。日本もまだまだ捨てたものではないな。
さすが「おもてなし」の国!
と思ったのだが、なんと席を譲ったあと、その若者はお爺さんの目の前に立っているではないか。
残念。若者よ!それでは65点だ。
(あくまで私見ですよ!)
少し話しがずれるが、皆さんは電車やバスで席を譲ったり、駅前の募金をする際に、
「ああ、これって偽善者と思われないかな?」と頭によぎった事はないでしょうか?
自称、偽善者の私などは物心ついた頃からそう思っていたのである。
しかし、しかしである。席を譲れば、譲られた方は少しの疲れが癒され、募金であれば確実にその金額分、恵まれない人や、被災者に届くのである。そう、自分が人からどう思われようが、結果的に善なのである。
これが私なりの「偽善も善なり」の考え方である。
偽善者を長くやっている私は電車で席を譲る時は必ず、譲った後にまずその人から離れ、次の駅で降り、すぐさま同じ電車の違う車両に飛び乗るのである。
これで譲られた方は気を使わずに済むし、心やさしく譲ろうか迷っていた席の人も
「あー、この人は次ぎで降りるのね。」と、譲らなかった自分を責めることがない、と思っているからである。
「考えすぎだよ!誰もそんなこと思っちゃいねーし、見てねーよ!」
と、言う声が聞こえてきそうだが、いやいや、完璧な偽善を目指す私はそこまでするのである。
中学生の頃からテスト中でも隣の席の子が鉛筆を落とせば、すぐさま自分の鉛筆を落として、ついでだから感をだして拾いあげる事(先生にカンニングか?と疑われた)をしていた私から見れば
んーーん。あの時の若者にはやっぱり65点だ!(だからあくまでも私見ですから!!)